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銀河ネックレス 1404

皆様こんにちは。和紙アーティスト裕也です。今日は和紙アクセサリーを作り始めてからのロングセラーであるネックレスのお話です。

2011年頃から開発を進めてきた和紙アクセサリー。

日常で安心してお使いいただくために専用のオリジナルコーティングが完成し、2013年12月に6畳の小さなアトリエでスタートしました(当初はARATAというブランド名で活動していました)。

そして、2014年の4番目に作ったネックレスがこちらです。

当初、全然売れませんでした。
ブランドを始めて右も左も分からない時で、ブランディングという言葉すら知らなかったと思います(今思えば当時売れるわけがない要素ばかりなわけですが)。まー、人並みかそれ以下か以上か分かりませんが、紆余曲折を経て今に至るわけです。

今では代表作品と言えるほどに成長してくれました。7年経った今でも自分自身には新鮮で飽きの来ない作品です。

今でもデザインや価格は全く変わっていません。本音は安すぎるのでもっと高くしたいのですが、お値打ちと喜ばれるお客様のお顔に何度も出会うと値上げできず今に至ります。

このネックレスは、銀河ネックレスと言って銀河の流れをイメージして焼いた銀箔をアレンジしています。

人って性格がなかなか変わらないのと同じで、根底にある好きなものも変わらないものなのでしょうか。僕は昔っから宇宙や摩訶不思議な出来事が好きでした。今はそれらがさらに日々増幅している感じがします。

新聞で宇宙飛行士の野口さんが宇宙から帰還された記事を見ると、野口さんに会って話を聞いてみたくて仕方なくなります。

想いを馳せるだけではなくリアルな宇宙を知ると、作るものも表現の幅もきっと変わるのでしょうね。娘と近所の公園に行って、幼児目線であれこれ見るだけでも毎回何か発見がありますもの。宇宙や、まだ行ったことのない日本や海外に行くだけで、発見だらけでもしかしたら僕の小さな脳は破裂するんじゃないかと思います。

さて、先ほど、焼いた銀箔を使っていると書きましたが、それらは通常焼き箔と言われます。銀って経年変化で黒く変色しますよね。その過程を硫黄や薬品で燻したりしてわざと変色させるのです。変色してもどんな色彩や柄になるかは自然にお任せです。

職人さんから聞いた話によると、昔の銀箔は作る際色んな不純物が混ざっていたそうです。今は技術が上がり銀箔もものすごく綺麗に作れるようになったそうです。ですが、焼き箔の色や柄は、その不純物がプラスの作用をもたらすため重要だったそうです。現代は精度の高い銀箔ばかりなので、焼き箔には向いていないのだとか。

そんな焼き箔を使っているので、色合いは大体同じですが、柄は全て違ってきます。それが面白みを増す一つとなっています。
そして、チェーンは存在感たっぷりな大ぶりなデザインのものを使用しています。メッキは施さない真鍮のままです。真鍮も経年変化で五円玉のように落ち着いた色合い風合いになってきます。それらが焼き箔と月日を経る毎に馴染んでくるのです。ですので、僕はこのネックレスは、できた時より少なくとも1年以上使い続け持ち主に馴染んだ頃合いがようやく完成なのではと思っています。ちなみに一番上のトルソーに着けているネックレスは7年前のファーストサンプルです。

大ぶりデザインで重たそうですが、試着する方皆様が「あら、びっくり!?すっごく軽い!」と驚かれます。
身体に優しく長時間着けていても疲れないのも喜ばれるポイントです。
確かにそうだと思うのですが、僕も2019年8月からずーっと同じ和紙ピアスを着けています。お風呂の時以外(でもたまに外すのを忘れてます)一時も外さず着けています(もちろん寝る時も)。軽すぎて何も着けていない感じなので、まるで違和感がないのです。うん、確かに疲れないって大事だなと今書いていて改めて思いました。

そんなこんなで思い出深いネックレスのお話でした。